[book] マインドコントロール

2017年3月20日 at 2:00 PM

どもです。

本日ご紹介する本:


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著者について

岡田尊司さんというお方。
本書で著者さんを初めて知ってwikipediaを見てると、ゲーム脳の本も出されていたりして、まー、賛否両論あるみたい。
詳しくはwikipediaで。

wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E5%B0%8A%E5%8F%B8

本の内容

いろいろあるようだけど、本書において僕は読みやすく、久しぶりに読み進めて行くうちに吸い込まれていった本のひとつ。
読んでいる内、
 “僕が僕であることのモロさ”
を何度も心のなかで反芻した。
こんなにも人は脆く、自分でいることの難しさ、いや、そもそも自分とはなんだろうか、、と考えさせられた一冊だった。

本の帯びにある“本書は21世紀の必読書である”との佐藤優氏のお言葉は本当にその通りだと思います。

マインドコントロール・。
僕は言葉だけを知っていて、時に、冷やかしたり、恐れたりするけど、一体マインドコントロール自体についてどれだけ知っているのだろう、、、とふと思ったのがきっかけで読み始めた。

以下抜粋。

初対面の相手に、手相や名前を見てもらうという人では、警戒心があまりなく、相手の求めに応じやすい依存性の傾向が高い人だと言うことができる。

マインド・コントロールされた状態にある人の最大の特徴は、依存性である。カルトにはまった場合も、反社会的な仲間や男性にコントロールされている場合も、イジメや虐待や、ときには過保護な親によって支配されている場合も、そこで起きている状態は共通している。

本書では、マインドコントロールにかかりやすい人の特徴のひとつに相手への依存性をあげる。
こういう場面にはよく出くわすし僕もみたことがあるこの光景。
実はとても危険なのかもね。


自分の意思でその道を選択したと思いながらも、いつのまにかマインド・コントロールを受けているのである。一番騙された人は、自分が騙されたことにさえ気づかない。

これがマインドコントロールの一番の怖さかもしれない。
今、僕が日々選択していることも自分で選択しているのか、はたまた、もうマインドコントロールされているのか、、、とついつい思ってしまう。


ところが、一見するとまったく逆に、非常に自己本位で、しっかりとした自己主張をもつかに見えた人が、マインド・コントロールされてしまうというケースが増えている。
そうしたケースで認められるのは、自己愛のバランスが悪いということである。

依存性の強さがマインドコントロールされ易いのだけど、どうもそれだけでなく、この自己愛のバランスが悪い人もかかり易いのだそう。
自己愛のバランスが悪い人=誇大な願望、偉大な成功を夢見る一方、自分への自信のなさ、劣等感に苛まれ自分を愛することができない人と本書では定義している。


現実の人間は、もっと弱く、自分を支えることに四苦八苦している。何かにすがりついてでも、楽になりたいと望んでいる。完全な自立という形ではなくても、何らかの生きる意味を手に入れたいと思っている。

そう。人は本当に弱く、生きるのは辛い・。
誰でも、いつでも、何かにすがり生きていきたいのかもしれない。


フロイトが目指した自己克服的な道は、ある意味、自力本願によって救われようとする小乗仏教的な路線だと言えるだろう。しかし、もっと弱い多くの人々は、小乗仏教では敷居が高すぎ、他力本願で救われる大乗仏教にすがった。

現代心理学の例を仏教を出して来る辺りが個人的に解りやすかった。
これ、ヨガでも言えるな。


宗教的修行と洗脳が、紙一重の行為であり、解脱も洗脳も、そこで起きていることは、既成の価値観の消去だという点では共通するのである。

この部分。ヨガもだし、スピ系も、自己啓発的なやつも、会社でも。。。
どれもこれもこの紙一重な感覚はすごく大事だと思う。


情報負荷に左右される脳機能

われわれの脳が正常な働きを維持するためには、適度な量の刺激を必要としているということだ。刺激は情報と言い換えてもいいだろう。入力情報が不足し過ぎると、もはや脳は正常な働きを保てなくなる。

膨大な情報と孤立というバランスの悪さを抱えた現代人は、主体的に選択してアクセスしているはずが、いつのまにかそこに依存し、そこからの情報によって、知らないうちに思考や行動を左右されるということが、日常的な光景になろうとしている。

本書では、マインドコントロールについて、何たるかから、危険性、やる手口や理屈、そして、良い方向での活用が書かれている。
手口のひとつとして、脳のインプット状態を極端に多く、少なくするというものがある。
現代においては、普通に暮らしているだけで明らかに情報過多な(洗脳されやすい・されている)状態かもしれないと本書では警鐘を鳴らす。

“あなたが今正に買った(買おう)としているその商品は、本当に自分意思の選択であるのか・・”


ストレスや傷ついた心を抱え、普遍的な価値や愛情に飢えた孤独な現代人が、自らを守る術は、こうしたワナや危険を認識し、”免疫”をつけること以外にほとんどないと言ってもいいのかもしれない。

そう。誰しもマインドコントロールにかかる危険性はあり、それを防ぐには正しいマインドコントロールについての知識が必要なのかもしれない。
本の帯びにある“必読書”の言葉に納得する。


大部分のケースでは、愛情やつながりを求める気持ちと自分の存在や価値を認めてもらいたいという思いがかかわっている。つながりと自分の価値に対する欲求。それは、社会的かつ形而上的生き物である人間の二大欲求と言ってもいいだろう。

マインド・コントロールの問題は、結局は自立と依存の問題に行きつく。そこで問われるのは、われわれがどれだけ主体的に生きることができるか、なのである。

fbなどに見られるsnsしかり、物を売るのも、どこかで働くのも、昨今ではどこででもつながりを求められるのは、この辺の理由からだろう。
そこに、自分の弱さというか、人の弱さがあるからだと思う。
まずはその部分をきちんと認識することが、現代を生きていく上で最も大事なことかもしれない。


最後に

はじめに書いたように読み始めは、“マインドコントロールって何?”ぐらいの軽いノリだったのだけど、読み進めていくうちに、人が人にコントロールされるということ、そして、そこでおこる自己の書き換えから人としてのモロさにを痛感し、深く考えさせられる一冊となりました。
“僕が僕であるために、、”とは、かの有名な歌手が歌ってましたが、本書を読んでいる間中ずっと頭の中で問い続けていました。
一番知っているはずの自分という知らないシロモノのモロさと弱さ、儚さを知りつつ、
あの手法も、このやり方も、もしかするとあのことだって、マインドコントロールの一部だったかもしれない、、、
と、そんな知見を得られて予防できるようになるかも、、と、思わせてくれる良書でした。

“つながりや自己価値に苛まれながら、今あなたは、本当にあなたと言えますか?”





ではでは。

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